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絶好調の女王が作り出す一瞬の“間” アマチュアは参考にすべし【辻にぃ見聞】

絶好調の女王が作り出す一瞬の“間” アマチュアは参考にすべし【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年5月15日 17時15分

■一瞬ピタッと止まるようなトップでの“間” 鈴木愛のパッティングで見習って欲しい部分

平均パット数(パーオンホール)、平均パット数(1ラウンド当たり)で1位に輝いているように、鈴木の強さの根幹はパッティングである。今大会でもそれは十分に発揮された。1打差で敗れた菊地絵理香が「どんなに長いパーパットでも“入れる気”しか感じない。タッチを出して入りそうな雰囲気が出ている」と話した通り、入れるのはもちろん、相手にかけるプレッシャーも尋常ではない。

「さきほど話したように、今年は昨年よりもグリーンが柔らかくて遅かった。雨が降った最終日はさらに遅かったわけです。それでも鈴木さんはその時々にタッチを合わせられる。これは生まれ持った“勘の良さ”と練習で培ったものでしょう」(辻村氏)。そんな鈴木のパッティングで今回、辻村氏が着目したのがトップである。

「トップでできる“間”がとてもいい。ピタッと止まるかと思うくらい。間ができる前に打ちに行けば、手元が出たり頭が上がったりしてヘッドが仕事をしない。しかし、鈴木さんのような間ができれば、次の動作に入ったときに体のズレも少なくなって、ヘッドがちゃんと仕事をしてくれる。これはソンジュさんにも松山英樹さんにも共通する部分です」

「“上げました、打ちました”ではなく、鈴木さんは間があるから“上げました、捉えました、打ちました”と一拍があるんです。その間があるから、たわまずにしっかりとボールを捕まえられて、球に重みがある。上げてそのまま下ろそうとすればたわむ。そうなるとボールにすべるように当たってしまうんです。是非アマチュアの方にもイメージとして“間”を持っていただきたい。ドライバーショットのトップで間を作るよりも、パッティングのほうがやりやすいと思います。とにかく打ちに行かないことが大事です」

最後に驚異的なペースで勝ち続ける鈴木にエールを。「これだけ結果を出すのは本当にすごいことです。鈴木さんは上手い、ではなく強い。だからこそ、日本ツアーの代表として出場する6月の全米女子オープンでも力を発揮して欲しいですね。日本ツアーもこれだけすごいんだぞ、というのを見せて欲しいです」

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