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終盤戦での判断と決断 逆転勝利へのカギは吉田弓美子の“プレーファースト”にあり【辻にぃ見聞】

終盤戦での判断と決断 逆転勝利へのカギは吉田弓美子の“プレーファースト”にあり【辻にぃ見聞】

配信日時:2017年10月10日 18時12分

吉田弓美子、勝負の決め手は“プレーファースト”にあった
吉田弓美子、勝負の決め手は“プレーファースト”にあった (撮影:岩本芳弘)
最終日の上がり2ホールでのドラマチックな展開で、大いに盛り上がった「スタンレーレディス」。吉田弓美子が鮮やかな逆転劇で、今季2勝目、ツアー通算7勝目を飾った今大会を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が振り返る。

吉田弓美子、もつれにもつれた逆転Vに思わず感涙…

■6年ぶりVを逃した藤本麻子「この失敗を次に生かしてほしい」
「運がなかったと言えばそれまでですが、勝てていないプレッシャーがあったのかな」と、優勝した吉田よりも先に辻村氏が気遣ったのが、16番まで3打差のリードを17、18番のダボ、ボギーで吐き出し、6年ぶりのツアー2勝目を掴み損ねた藤本麻子。15番ではカラーからの7メートルをねじ込み、16番パー3ではティショットを1.5メートルにつけるスーパーショットを披露。トータル11アンダーまで伸ばしたところまでは、「ゾーンに入っていて、いいプレーをしていた。あぁ、もう勝ったなと正直思った」。

しかし、17番パー4のティショットで、「クラブが下から寝て入る」藤本の悪い癖に気付いたという辻村氏。「プレッシャーからなのか身体が少し左へ流れ、泳いだぶんだけヘッドが下から入った」。さらに、「悔やむとしたらあそこだった」と指摘したのが、ティショットを右にふかし、バンカー脇のラフからとなった17番での2打目の“判断”。藤本が、「ディボット跡のような穴に入っていて、今まで打ったことのないライだったので、飛んでしまうのか、飛ばないのか分かりませんでした」と話したほどの悪条件から無理に打とうとした2打目は、左のラフへ。「グリーンに近づけたいのか、フェアウェイに置きたいのか、マネジメントが中途半端だった。本人もそこは悔やんでいるのではないか」。その後、「動揺からなのかプレッシャーからなのか、緩んだスイングになった」という3打目は、グリーンをショート。その後も“寄らず入らず”で痛恨のダブルボギーを喫した。「正直、ゴルフの神様に文句を言いたくなるくらいの状況だったと思いますが、勝負のアヤというか、何があるか分からないというゴルフの怖さが出た場面だった」と振り返った。

とはいえ、「藤本さんにはこの失敗を次に生かしてほしい」と辻村氏。「今回のようなプレーをしていればまたチャンスはある。腐らずに今季のうちにもう1回優勝争いして、次は勝利を掴んで」とエールを贈った。

■ツアー屈指の“プレーファースト” 吉田弓美子は「決断してすぐ動くことの大切さを知っている選手」
一方、「運もあったけど、勝負強さが際立っていた」というのが吉田。「フジサンケイレディスクラシック」以来の今季2勝目となったが、優勝した2大会以外の25試合では、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」での10位タイがベスト。「トップ10以内に入っている3試合のうち2つを優勝に結び付けているわけですが、その理由の1つには彼女の“プレーファースト”があると思う」と分析する。「18番のウィニングパットも難しいラインでしたけど、決めたらパッと打った。“決断”してすぐ動くことの大切さを知っている選手ですよね」と賞賛した。

ツアー屈指の“プレーファースト”の選手だという吉田。「一緒に回る選手が、そのプレーの早さにびっくりしてテンポがよくなってスコアが良くなる。悩んでいる選手は吉田さん(のプレー)を見ると、こんなにあっさりプレーしていいものなんだ、とつられて良くなるケースが多い」という。「ゴルフはどれだけリズムやテンポの良さが大切かよくわかる」と語った。

その例として挙げたのが、18番でのプレー。「“決断→決め打ち”、“決断→決め打ち”のリズムで最高のショットを連発して勝負を決めた。勝負の大一番では考えれば考えるほど不安が大きくなることがあると思いますが、“リズムやテンポの良さが技を救ってくれる”というところはあると思います」と、終盤戦での決断力の重要さを力説した。

辻村氏に勝負強さを身に着けるための練習について尋ねると、「練習場での最初の1球と最後の1球は大事にすること」と回答。「最初の1球はそこまでの“準備”。決めた距離をピタッと打てる身体を作って練習をするという意識付け。そして最後の1球は“おかわり”しない。最後はナイスショットが出るまで、と言う人が多いと思いますが、良かろうが悪かろうが最後の1球と決めたらそれで帰る。現状をそのまま受け入れる気持ちが大切。そういうことの積み重ねが勝負強さを作ると思う」とアドバイスをくれた。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとして、チャレンジツアーで最高2位などの成績を残した。2001年のアジアツアーのQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子藤崎莉歩小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場での愛称は“おにぃ”。

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