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歴代覇者でも「気負い過ぎた」日本女子プロゴルフ選手権 “それでも試合は楽しい”【原田香里のゴルフ未来会議】

原田香里が日本女子プロゴルフ選手権に出場したときに感じたこととは?

配信日時:2024年9月11日 11時30分

沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブで日本女子プロゴルフ選手権が行われた
沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブで日本女子プロゴルフ選手権が行われた (撮影:福田文平)

ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。今週は、日本女子プロゴルフ選手権に出場した話を聞いていただきましょう。

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沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブを舞台に、先週行われた大会は私たちプロのなかでは『選手権』と、語尾を上げて呼ぶ親しみのある公式戦です。以前にもお話ししましたが、私は歴代優勝者(1993年)としての出場権があるので、今年もプレーすることにしました。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)理事を辞めたあとの2021年、静ヒルズCC(茨城県)で行われた第54回に10年ぶりに出場して以来、城陽CC(京都・2022年)パサージュ琴海CC(2023年)に続く4年連続での出場です。準備はしっかり整えるものの、日頃、レジェンズツアーを中心にプレーしている身としては「どこまでプレーできるのか」と考え、毎回悩みながら出場を決めています。

今回も、1カ月半くらい前に練習ラウンドに行ってみて、色々と確認し、最終的に出場を決めています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、結果は、初日が8ボギー・3ダブルボギーの『86』。3パットが5回もありました。2日目はバーディーを3つ取ったものの、ボギーが10個、ダブルボギーが1つの『81』で通算23オーバー。最下位での予選落ちでした。

今年は体調も万全、ドライバーショットの飛距離も少し伸びて調子もよかっただけに、初日が終わった時点ではすごく落ち込みました。でも、スイングを見てもらっている先生に連絡したところ「気負い過ぎていましたね。明日は謙虚に、丁寧に行きましょう」と言われたのです。私の返信は「あ“謙虚”を忘れていました」というものでした(苦笑)。

確かに、体調も含めて調子がよかったこともあり「みんなを驚かせてやろう」という下心もありました。納得いくゴルフができるという状況だったのです。現地に入ったときには興奮気味だったこともわかっていました。ミスパットをしたときに、気が付いたら自分の太ももを「パーン!」と叩いてしまう癖があったのですが、本当に久しぶりにそれが出ちゃいました。2日間で3回もあったでしょうか。先生のおっしゃる通り、“気負い過ぎ”でした。

試合になって、いつも通りのスイングがちょっとできなかったこと、沖縄独特の芝に対応しきれなかったことなど、反省点はたくさんあります。出場することに意義がある、とは決して思っていませんが、試合のなかで納得のいくゴルフをしたい、という気持ちは持ち続けていたいと思います。

数字的な結果は残念なものでしたが、それでも、試合はやっぱりいいですね。その場に身を置くと、気持ちが『キュッ』とします。もちろん同時に怖さもあります。ゴルフはいつになってもゴルフだけじゃなくて、色々なことを教えてくれるなぁ、と改めて思いました。

色々な形で、生涯スポーツであるゴルフを、身をもって感じる日々は続きます。そのなかでも『選手権』は、やはり特別な時間でした。

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