惜しくも敗れたが、久々に存在感を見せた藤田に辻村氏も大注目していた。「30歳を超えても球は高く上がるし、“大きいショット”が打てるのが彼女の魅力です。リストワークをうまく使って、ヘッドを走らせるのがとても上手い選手」。巧みなリストワークと体の回転とタイミングをあわせバチッと振る、それが若手にも負けない飛距離を生み出している。
それに加え「パターが今シーズンから良くなっている」のが優勝に近づいた要因。「今年はしっかり打ち抜いた後、フェース面がターゲットを向いてるパットが多くなってきています。確実に正しい方向に確実に向かっていると思うので、ずっと続けていって欲しいですね」。6年ぶりの勝利はそう遠くないかもしれない。
●プロコーチから明日役に立つワンポイントアドバイス!
スーヨンはパターで、藤田は長いクラブでヘッドを使うのが上手い選手。辻村氏は面白いことを教えてくれた。「グリップをみればそのクラブが得意かどうかすぐわかります。苦手なクラブではグリッププレッシャーがかかっているんですよ」。苦手なクラブほど、力が入っているとのこと。「練習場でドライバーを握って、空中で自分の名前を書いてみてください。スムーズに手首を動かせるぐらいの握りが正しいグリッププレッシャーです」。筆もクラブも握るところと使うところが別なのが共通点、ちょっと意識すれば上達の近道になるかも!?
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。