テレサは開幕戦で『GBBエピックスター』ドライバーを使用したが、「まだイメージが合わなくて」と「PRGRレディス」から元の使用ドライバーに戻した。『GBBエピックスター』で飛距離は伸びたというがテレサはそれでも昔のものがいいと言うとおり、元々使い慣れたクラブをあまり変えないタイプ。「私はテストとかに時間がかかるので」と、3Wとウェッジ以外は旧作が目立っていた。そこで女子プロのスイングとギアに詳しいスイングコーチかつフィッターの筒康博氏に解説してもらうと、このような見立てだった。
「テレサ・ルー選手は、女子プロの中でも屈指のタメの深さが特長で、ムチのようにしならせたシャフトをインパクトゾーンで走らせドローを持ち球にしています。そのため、手元が硬く先端の走るフジクラの『Motore Speeder 569』が手放せないのは頷けますね。そしてヘッドに小ぶりな『BIG BERTHA ALPHA 816 ◆◆』を選ぶ理由も、球持ちが良くてコントロール性が高いから。このシャフトとヘッドの組み合わせでこそ、気持ちよくスイングできてコントロール性のいい中弾道ドローを打てるということでしょう。『GBBエピックスター』は飛距離が伸びても弾き感の強い打感で昔のものの方が現時点ではコントロール性で勝るということでしょうね」(筒氏)。キャロウェイに聞くと、現時点ではフィーリングが元のモデルのほうが勝っているとのこと。
また、パターに『O-WORKS』で採用される『マイクロヒンジインサート』を入れた2ボールファングが好調だという。「このインサートは打感もいいし、長い距離でも短い距離でもコロがりがよくて思ったとおりに距離感が合わせられます」と、この試合で平均パット数27.33だったことからも、パターの好調を勝因に挙げていた。
【テレサ・ルーのクラブセッティング(WITB=Whats in the Bag)】