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古江彩佳がこだわる“1センチ” 替えたばかりのパターに一工夫で大会4勝目へ
古江彩佳がホステス大会に挑む。練習日のキャディバッグを除くと、こだわりのニュークラブが顔をだしている。
配信日時:配信日時: 2023年10月11日 22時18分
<富士通レディース 事前情報◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
アマチュア優勝を果たした2019年に始まり、21年、22年と連覇を果たしている「富士通レディース」に古江彩佳が戻ってきた。今大会が終われば主戦場の米国女子ツアーに戻るとあって、所属先大会で4勝目、そして3連覇を目指し、シーズン終盤に勢いをつける戦いとなる。
9月上旬に帰国し日本で2試合を消化して今大会を迎えるが、キャディバッグの中身を見ると2週前の「日本女子オープン」から変化が見られる。女子オープンでは7番ウッドとパターを変更したが、今大会ではユーティリティの4番に加え、再びパターを変更。同じテーラーメイドの『Spider』の新作だが、よく見ると古江のこだわりが施された別物に変わっている。
2年以上使っていたテーラーメイドの『スパイダーX チョークホワイト ツアープロト』から変更して2週前に使い始めた『Spider TOUR X』のヘッドは同じものだが、今回バッグに入った一品は、パターヘッド上部の様子が少しだけ違う。今週使うものは古江の“ある思惑”が反映されたもの。「はっきりとラインが入っているとその通りに引かないといけないと思って、うまく打てないことがある」と、元々あるアライメントの意味を持つ白いラインがスムースなテークバックを妨げる可能性があるとして、ラインを消した。
ヘッド上部のフェース側から塗られている白いラインが途中で消え、残っているのはわずかに1センチ。クラブにも技術にもこだわりを持つ古江ならではの変更といえる。現在は米ツアーのポイントランキングで8位につけ、年間女王の座も狙える位置。アジアシリーズが始まった米ツアーは次週の韓国戦から復帰し残り5戦に臨む。古江の伝説を作り上げたこの富士通の場で、こだわり抜いたパターがいい仕事をするはずだ。(文・高桑均)
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