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【WITB】初優勝の福嶋浩子が何十本の中から選んだ“長尺”パター

【WITB】初優勝の福嶋浩子が何十本の中から選んだ“長尺”パター

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2016年5月3日 17時45分

アンカリングしないスタイルで見事初優勝を掴んだ福嶋浩子
アンカリングしないスタイルで見事初優勝を掴んだ福嶋浩子 (撮影:ALBA)
 『サイバーエージェントレディス』で初優勝を挙げ、史上初となる姉妹Vを達成した福嶋浩子。元々長尺パターをアンカリングして使っていた彼女にとって今年のオフは大忙しだった。

 今季からのアンカリング禁止に伴い、今までのスタイル捨てざるを得なくなった福嶋。パターマットを購入し、リビングで何十本ものパターを試した。その中には「ゴルフを始めてからずっとマレットだったのですが、使ってみたら“ピン型も意外と面白いな”という感じ」と自身初のピンタイプも含まれていた。

 打ち方もクロスハンドから左打ちまでできる限りものをトライ。ひたすらパターを打ち続け腰痛になるほどだったが、1月に開催されたALBA誌のプロアマで中嶋常幸室田淳という元長尺パター使いの2人から「試合をしていれば誰だって悩みは出てくる」、「俺もこういう癖がでちゃうときはあるよ」とレジェンドたちの苦悩を聞き、「こんなにすごい人たちでも悩むことがあるんだ。やってやろう」と熱意を失うことはなかった。

 そんな試行錯誤の末に短尺パターで迎えた開幕戦だったが、結果は散々。すぐに翌週から長尺の『ホワイトアイス Teron(ツアーブロンズ)』をアンカリングしないかたちにした。最初は「長尺パターそのものがダメみたいな感じで負い目みたいなのもあった」が、「ちゃんとルールを理解して“私はつけてません”」と強い気持ちを持って戦った。

 その『ホワイトアイス Teron(ツアーブロンズ)』は今大会の初日から冴え渡り、最終日「後半はバタバタした」と苦しみながらも際どいパーパットを何度も決めて初優勝に大きく貢献した。

 ここまで色々なパターを試すことができたのも様々なサポートがあってこそ。表彰式のスピーチで「メーカーさんには本当にお世話になっています」と感謝の気持ちを語った福嶋。今後も謙虚な気持ちを胸に2勝目を目指していく。

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