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【WITB】テレサ・ルー、今季4勝の原動力は“距離感ぴったり”の14本

【WITB】テレサ・ルー、今季4勝の原動力は“距離感ぴったり”の14本

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2015年9月15日 16時58分

打ち直しの3打目、距離感ぴったりのショットで栄冠を手繰り寄せた
打ち直しの3打目、距離感ぴったりのショットで栄冠を手繰り寄せた (撮影:米山聡明)
 『日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯』で今季4勝目を挙げたテレサ・ルー(台湾)。今季は開幕からセッティングを変えず4勝を挙げているだけに、14本は磐石でシーズン終了まで変更することはないと断言している。

 テレサがシーズン中にクラブを変更しない理由は“距離感”。キャロウェイの新クラブもテストを重ねているが「1本1本の距離を測ったり、番手ごとのバランスを合わせるのに時間がかかる」とギア変更で“距離感”を失うリスクを排除している。

 『アース・モンダミンカップ』から『サマンサ・タバサレディース』の間の2週間のオフで新クラブ、シャフトをテストし、実戦投入している選手は多く『サマンサ・タバサレディース』で優勝した前田陽子のようにPINGの新アイアン『iアイアン』を投入直後に優勝する好例もある。だがテレサは今持っている番手間の飛距離差を試合感覚のなかで磨きあげている。

 その“距離感”が今大会で最も実を結んだのが、2位に2打差をつけて迎えた最終日の17番パー3。ティショットを池に入れてしまい打ち直しとなった3打目だった。ダブルボギーを叩けば首位に並ばれてしまう絶体絶命の場面で、身体に染み付いた感覚が最大限に発揮される。

 この時、テレサはピンまで133ヤードの位置にドロップ。これには狙いがあった。「無風だとフルショットで135ヤード飛ばす9番アイアンを打てる位置を考えました。ちょっとだけアゲインストだったのでちょうどかな、と」。思惑通りのところから振りぬいた打球はピン奥1メートルにピタリ。窮地をボギーで切り抜け3つ目のメジャータイトルを手にすることができた。

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