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首位浮上の吉田弓美子「優勝して長尺を使う人にもチャンスあると示したい」

首位浮上の吉田弓美子「優勝して長尺を使う人にもチャンスあると示したい」

配信日時:2015年5月23日 19時58分

 「1月に川満陽香理さんたちと一緒にアメリカで合宿したときに彼女が使ってて。いろいろなパターを試してる時期だったから“ちょっと貸して”と軽い気持ちで使ったらすごく良くて。それでこれにしよう」。

 だが、去年も何度か単尺パターで戦っていたとはいえ、すぐに結果には結びつかない。試行錯誤を繰り返す中で、『フジサンケイレディス』で、昔から単尺時に常にやっていたクロスハンドではなく順手も試してみた。「でも、手首が遊んじゃって。順手の方が純回転で転がるようになったんですが、上半身全体でストロークできず思っていたラインに出せなかった。だから初日にすぐやめました」と暗闇を彷徨った。

 そうして迎えた今大会。「最近特にヘッドアップがクセになっていた。そこで今週はどんなライン、どんな距離でもストロークしてから顔を上げるようにしよう」と誓った。すると、初日から面白いようにボールがカップに吸い込まれた。今やスコアメイクに欠かせない存在へとなりつつある。

 それでもまだ不安は残っている。「すごい良いんですけど、まだ気持ちよくストロークできない部分があります。それにやっぱり単尺は緊張しますよね」と全幅の信頼はまだ置けない。だが、吉田には優勝して証明したいことがある。

 「私にとってアンカリング禁止は人生を左右される出来事なんです。本当に次の人生を考えなきゃいけないくらいの気持ちでオフを過ごしました。だから今回単尺を使って優勝して、長尺を使ってる選手に、“替えても大丈夫だよ。チャンスあるよ”ということを示せたらいいですよね」。

 「今年はパターにいっぱい向き合って1つ1つ積み重ねてきた。だから明日の単尺での優勝争いでどういう影響がでるのか。不安でもあるけど、楽しみでもあります」。多くの選手が帰る中、遅くまでボールを転がした吉田。短い相棒で栄冠を掴み、悩める多くの選手に勇気を与えることができるか。

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