<スタンレーレディスホンダ 事前情報◇8日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>
ツアー通算4勝の神谷そらは、富士山を望む会場で米国東部時間10月6日午後5時に締め切られた米最終予選会のエントリーについて聞かれると、「しました」と明言した。「受けるつもりはなかったのが正直なところ」とも言うが、その決意を変えたのは、ある人物の言葉だった。
「キム・アリムです」
2020年「全米女子オープン」を制するなど、米ツアーで3勝を挙げる韓国の実力者からの助言が大きい。もともと今年の全米女子オープンで一緒に練習ラウンドを回り、アリムが出場した9月「ソニー 日本女子プロ選手権」で親交を深めた。
「彼女が経験したことを話してくれて、『しっかり自分で考えな』って」。エントリー締め切り時点で、最終予選から出場できる世界ランキング75位以内の条件もクリア(神谷は70位)。11月19~23日に、アラバマ州のマグノリア・グローブGCで行われる最終予選会への参加を決断した。
2年前には2次予選に参加したが、この時はケガを抱えていたシーズンだったこともあり、最終予選進出を逃した。だが、25年には2勝を挙げ、今季も優勝こそないもののトップ10入り8度でメルセデス・ランキング11位につけている。「悪いなりにまとめられるゴルフにはなっているかなと思う。ただコースを知らないし、(現地は)寒いと聞いている。当たって砕けろ、ですね」。挑戦者として海を渡る。
ゴルフの状態も「セカンドショットでイメージ通りの球を打てる回数が、開幕したときよりは増えている」と上向き。今週のコースは「優勝争いをしているイメージはない」と話すが、昨年は9位にも入っている。
富士の麓に広がるコースはアップダウンの激しさも特徴だが、「とりあえず山登りを頑張ります」と余裕ありげに笑う。カギになるのも「体力です」とニコリ。今季初勝利で、挑戦に弾みをつけたい。(文・間宮輝憲)
