11月1日は、日本ツアー通算25勝を挙げている全美貞（韓国）の誕生日。1982年生まれで、きょうで40歳。2005年の日本ツアー参戦以来、15季連続で賞金シードを維持。今季もメルセデス・ランキング29位（11月1日時点）と16季連続シードを手中に収め、本人が「究極の目標」という永久シード獲得への挑戦を続けている。

生涯獲得賞金10億円を突破したときのガッツポーズ【写真】

インラインスケートの選手だった全がはじめてクラブを握ったのは、中学3年生だった15歳の時。父の薦めでゴルフをはじめると、4年後の2001年に韓国のプロテストに合格。翌02年はKLPGAで初優勝を挙げ、03年はKLPGAツアーで賞金ランク2位に入った。

04年のQTを経て05年から日本ツアーに参戦すると、賞金ランク12位でシードを獲得。翌06年の「Meijiチョコレートカップ」で日本ツアー初優勝を挙げると、シーズン3勝で賞金ランク2位に。07年はツアー制施行後初となる3試合連続優勝を含む4勝、08年2勝、09年4勝、10年3勝、11年1勝と勝利を積み上げ、この期間は賞金ランクも常にトップ10入りする活躍をみせた。

迎えた12年は開幕から10試合で9度のトップ10入りと、勝てない試合が続いたが、好調をキープ。自身11試合目となった6月の「リゾートトラストレディス」でシーズン初優勝。その後も勝利を重ねてシーズン4勝をマーク、出場30試合で22度のトップ10入りの強さを見せて、初の賞金女王に輝いた。

15年には史上5人目となる生涯獲得賞金9億円を突破。17年はツアー通算25勝目を挙げて、当時の韓国人選手の最多勝利数を更新している。韓国人選手ではダントツという日本語のうまさで、優勝時には早くから日本語でスピーチしていた。