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「いけいけゴーゴー」を「考えるゴルフ」に変えたプロ生活 渋野日向子が後輩2人とのラウンドで思い出した“初心”

「いけいけゴーゴー」を「考えるゴルフ」に変えたプロ生活 渋野日向子が後輩2人とのラウンドで思い出した“初心”

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2022年10月28日 19時11分

そんな2人に、かつての自分の姿を重ね合わせる。「強気で、いきあたりばったりというか“いけいけゴーゴー”でやってた」と振り返る攻めのゴルフで、数々の栄冠をつかんだ頃の姿だ。しかし、多くの選手がそうであるように、プロ生活も4年目となった今は“経験”がコース上でいろいろな選択肢を思案させる。すっかり「考えるゴルフ」が当たり前になった。

この日の渋野は、引っかけるショットや、傾斜の強いグリーンで下りのラインが残るピン奥につけるシーンも目立ち、「やりたいものとは全く反対のゴルフ」に終始。初日を終えて2オーバー・61位タイと、予選通過ラインを下回ってしまった。

そんななか目の当たりにしたのが、いわばピンだけを狙うプレー。「その頃の強気は今でも必要だと思う。忘れないようにしたい。私がやりたいプレーができている2人。そういうゴルフをすれば勝つよね、っていうものを見せてもらいました」。これがいい“勉強”になった。

3人の笑い声をよく耳にするラウンドだった。「まずは楽しむことを忘れないように。それは18ホールを通して思っていた」。積極的に後輩に声をかけ、組の雰囲気を盛り上げる役目も担った。今大会が初顔合わせだった川崎も、「(渋野から)話しかけてくれて、すごく楽しかったです」とその感激ぶりを口にする。米国での生活について聞くなど、ルーキーにとって貴重な時間になった。

「今年はキワキワで予選落ちの試合が多かった。その経験も踏まえて、あすは慎重にいきつつも、攻めなければいけない位置。メリハリ、いい内容のゴルフができるよう心がけたい」。そんな2日目は、さらに若い手塚彩馨(佐久長聖高)、小俣柚葉(代々木高)という高2のアマチュア選手とプレーする。プレーの“若々しさ”でも負けるわけにはいかない。この日思い出した「強気」も織り交ぜたプレーで、リーダーボードを駆け上がっていく。(文・間宮輝憲)

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