今大会の歴代優勝者は古江を含めてドローヒッターが多い。「持ち球がドローの選手のほうが(ティで)立ちやすいホールが多いですね」というコースも偉業達成へプラスに働く。
■“今週こそ”の2人がライバルか
そして大西氏が「今週も、になってしまうのですが」と前置きしてあげたのが吉田優利と菅沼菜々。ここ最近ずっと上位に入りながらも、あと一歩勝利に届いていない2人である。
「2人とも好調なのは間違いないですし、あとは何かのきっかけだと思います。勝ちきれないという難しい状況の中でも、2人は優勝だけを見てストイックに取り組んでいるように感じます」
例えば吉田は「コーチの辻村さんに聞いたところ“練習量が増えている”と言っていました。嫌になってもおかしくないような惜敗が続くなかでも、正しい方向へ向かって行っています」と心が折れることなく目標に突っ走っている。それは菅沼も同じだという。
吉田はドローヒッター。菅沼はフェード系の球が多いが、「コースでドローを打つ場面を何度も見ています。ティショットでは距離が出ていますし、アイアンではピン筋に飛んで行っています。一辺倒ではなく、シチュエーションに合わせて変えられるので、このコースも戦いやすいのではないでしょうか」。2人ともパーオンホールの平均パット数がトップ10に入っているというパッティング巧者というのもポイントだ。