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体感した“古江彩佳の強さ”に「すごいなという気持ち」 岩井明愛は猛チャージもツアー史上初の双子優勝は持ち越しに

体感した“古江彩佳の強さ”に「すごいなという気持ち」 岩井明愛は猛チャージもツアー史上初の双子優勝は持ち越しに

配信日時:2022年10月16日 18時19分

最後まで米ツアー覇者に食らいついた
最後まで米ツアー覇者に食らいついた (撮影:鈴木祥)
富士通レディース 最終日◇16日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6689ヤード・パー72>

最終18番。古江彩佳が大会連覇を決める3メートルのウイニングパットを決めた瞬間、一足先にホールアウトし戦況を見守っていた岩井明愛は、観念したような笑みを浮かべた。「入ったか。入るかなと思った」。7つのバーディを奪い、ボギーフリー。5位タイから5打差を追って出た最終日に怒涛の猛追をみせたルーキーは最後、米ツアーを主戦場にする2つ年上の先輩の強さを思い知ることになった。

18ホールを終えて新垣比菜とがっちりグータッチ

「(優勝への意識は)まったくなくて、自分のゴルフをするだけ」。そうスタートしたが前半だけで5つ伸ばすチャージ。ハーフターンを迎える時には古江と1打差にまで迫った。さらに10番で1.5メートルのバーディパットを沈め並ぶと、15番パー4の2打目を1メートルにつけてのバーディで、ついにリードを奪った。

リーダーボードをチェックしながら回った古江に対し、岩井は自分の位置は気にしないようプレーに集中した。しかし16番に設置しているボードが「目に入っちゃった」。突き放したかったパー5でバーディ奪取ができなかったことに悔いは残る。それでも最終18番ではグリーン脇の斜面から難しいアプローチを1メートルに寄せ、パーをセーブ。最後までライバルにプレッシャーを与えた。

「すごいなという気持ち。これを決めれば優勝というパットをちゃんと決めるのはさすが」。悔しさがこみ上げたラストシーンは、しっかりと目に焼き付けた。今季2勝を挙げる妹・千怜に続く、ツアー史上初の双子優勝は持ち越しになったが、この2位で120ポイントを上乗せし、メルセデス・ランキングで42位(通算478.31pt)に浮上。目標のシード入り(50位以内)に向けては、大きく前進した。

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