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山下美夢有の『60』を目の前で見たコーチが徹底解説 アマにもできることが“ゾーン”へと導いた

山下美夢有の『60』を目の前で見たコーチが徹底解説 アマにもできることが“ゾーン”へと導いた

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年9月24日 07時30分

一球一球同じリズムとテンポで打つことが大記録につながった
一球一球同じリズムとテンポで打つことが大記録につながった (撮影:上山敬太)
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇23日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6491ヤード・パー72>

杜の都で大記録が生まれた。山下美夢有が12バーディのボギーなしで日本女子ツアーの18ホールにおける最少ストローク『60』を叩き出したのだ。なぜ開幕前に「調子は良くない」と話していた21歳は偉業を達成することができたのか。同組でプレーした青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏に話を聞いた。

山下美夢有に驚きの顔でグータッチする大西翔太氏【大会写真】

開口一番「60が出るゴルフでしたよ」とさらりと言った。「飛んで曲がらない。ショットを打てば狙ったところに飛んでいき、パターを打てばカップに収まる。誰もが理想とするプレーをしていましたね。もちろん、ゾーンに入っていたと言っていいでしょう」と賛辞は止まらない。

では、なぜそのようなプレーをすることができたのか。大西氏は「山下さんは打つ前の準備ができている。これがゾーンに入るためには必要不可欠なのです」と解説する。

「プレーのリズムとテンポが一切変わらない。ミスして早くなることもないし、バーディを獲って気持ちが昂ることもありません。これが崩れればゾーンに入ってもすぐに抜けてしまいます。自分の番がきたらルーティンに入り、ショットを打つ。無駄なことは一切しない。だからギアが上がればゾーンに入れるし、抜けることもないんです」

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