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「自分の世界」演じきった優勝争い 岩井千怜を勝利に導いた“ブレないスイング”と“渾身ガッツポーズ”【辻にぃ見聞】

「自分の世界」演じきった優勝争い 岩井千怜を勝利に導いた“ブレないスイング”と“渾身ガッツポーズ”【辻にぃ見聞】

配信日時:2022年8月16日 11時00分

優勝争いの緊迫した場面でも岩井千怜のスイングが最後まで崩れることはなかった
優勝争いの緊迫した場面でも岩井千怜のスイングが最後まで崩れることはなかった (撮影:上山敬太)
ツアー本格参戦1年目の岩井千怜が、ツアー初優勝を果たした「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。団子状態といえる混戦を攻撃的なゴルフで制した20歳が、ニューヒロインに名乗りを挙げた。そのプレーを会場で見た上田桃子らを指導する辻村明志コーチが、ルーキーの強さの理由を解説する。

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■求められたのはグリーンの細かい傾斜、縦距離への対応力

例年伸ばし合いになる大会は、今年も派手なバーディ合戦が繰り広げられた。岩井のスコアは3日間トータル13アンダー。勝利のためには、1日あたり4アンダー以上が求められたことになる。

この数字だけ見ると、“簡単に”バーディが獲れるようにも思えるが、そうとは限らないと辻村氏は言う。「グリーンは細かい傾斜があり、ラインが読みづらい。微妙な“一筋”が決まるか、決まらないか、それがスコアを左右します」。またコースの芝はベントながら、練習場にはコーライが敷かれているというのも特徴で、これが調整を難しくさせる。「いかにラウンドに入ってからアジャストできるか」という対応力も求められた。

これに加え、標高1000メートルほどに位置する軽井沢では飛距離にも違いがでてくる。「標高1000メートルで、5〜7ヤードほどの違いが出るとも言われています」。アイアンでいうと、0.5番手ほどの“誤差”をどのように合わせていくのか。こういった部分に適合できた選手が、バーディを獲り合うことになった。

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