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“夏休みの宿題”を完ぺきに仕上げた3人が北の大地から反撃へ【大西翔太の大展望】

“夏休みの宿題”を完ぺきに仕上げた3人が北の大地から反撃へ【大西翔太の大展望】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年7月21日 08時00分

■前半戦苦しんだ3人が仕上げてきた!
そんな先生のような視点で見ていたときに、「オーっと思いましたね」と感じたのが原英莉花だという。「練習を見ていて、すごく振り感が出ているように感じました。この一週間で仕上げてきたなと思います。まさしくミート率が上がりました。きれいなスイングプレーンになって、しっかりとボールにコンタクトができているように思いました」と宿題に満点をつける。

「4日間は強いですし、一度ゾーンに入れば原英莉花ワールドになるほどポテンシャルは高い。ノッたときは手を付けられないタイプ。得意の4日間大会のここから一気にギアを上げていってほしいですね」と期待を寄せる。

もう一人が、こちらも前半戦勝ち星のなかった勝みなみ。こちらも良く見えたという。「勝さんはパッティングのミート率が上がったように見えましたね。パターの名手ですが前半戦はどこかバラバラだったところもあった。そこを修正して仕上げてきたなと思えます」。こんなアドバンテージも。「原さんにも言えることですが、今週は雨の影響もあってフェアウェイがやわらかめ。ランが出づらいです。そうなればキャリーで飛ばせる勝さんには大きな分があると言えます」と空中戦の強さも武器となりそうだ。

最後に挙がったのがディフェンディングチャンピオンの申ジエ(韓国)。日本本格参戦の2014年から8年連続で年間複数回優勝が続いているがここまで未勝利。「狙った大会でしっかりと上位に行けるジエさんですが、今週はターゲットとしているなと感じました。ドライビングレンジの隅のほうで“近づかないで”という雰囲気を出しながら黙々と練習していました。こういうときのジエさんは強い。描いたプラン通りにプレーできる選手。ここを勝って、ニトリ、選手権と狙っているのではないでしょうか」と連覇の可能性もあるとした。

解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。

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