ただ、岩井がうれしいのはその15番でのバーディよりも、最終18番パー5でのパーパットを沈めたことだろう。ピンまで約15メートルのバーディパットを2メートルもオーバーしていたのだ。そのパットを外せば3位タイとなり、獲得ポイントが大きく変わっていただけに、しっかりと沈めた後は、思わずうれし涙がこぼれた。
最終的に5バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「71」で回り、トータル5アンダーの2位タイでホールアウトした岩井。その見返りとして、翌週の「宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」の出場権も得た。もちろん、獲得ポイントも133.2ポイントまで伸び61位、第1回リランキングもクリアできそうな順位にメルセデス・ランキングを上げた。
同じルーキーで双子の姉である明愛も今回10位タイとなり、156.83ポイント(48位)に。若い力は時としてものすごいパワーを生む。中盤戦から後半戦にかけては岩井姉妹が台風の目になるかもしれない。(文・山西英希)
