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アゲンスト対策が好スコアの決め手!? 高さを変えた山下美夢有と曲げ幅を変えた吉田優利

アゲンスト対策が好スコアの決め手!? 高さを変えた山下美夢有と曲げ幅を変えた吉田優利

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年6月5日 08時30分

吉田優利(左)と山下美夢有の風対策とは?
吉田優利(左)と山下美夢有の風対策とは? (撮影:上山敬太)
<リシャール・ミル ヨネックスレディス 2日目◇4日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6475ヤード・パー72>

「リシャール・ミル ヨネックスレディス」を開催するヨネックスCCは、リンクスコースではないものの、近くに日本海が広がるロケーション。そこから吹き込む風の影響もあり、選手にとっては風向きや強さの度合いを読むのが難しいという。単独首位に立つ稲見萌寧でさえ、風の強さを読み違えた結果、17番パー4の第2打をグリーン奥の池に入れてしまったほどだ。言ってみれば、風とどれだけ“お友達”になれるかが大会を制するカギを握る。

吉田優利のスマイル満開【大会フォト】

2日目、その風を上手くコントロールしたのが、山下美夢有だ。ボギーなしの4バーディ「68」をマーク。トータル3アンダーにまでスコアを伸ばし、首位と3打差の単独5位にまで順位を上げてきた。「ラウンド後半から風が強くなり、なんとか耐えたゴルフでしたね」と振り返る。実は、4つのバーディのうち3つがセカンドショットで6番アイアンを使っている。8番が残り160ヤード、9番が残り158ヤード、11番が残り148ヤードだった。8番と9番は同じ風向きだったので差はないが、アゲンストになった11番では8番より12ヤードも短いのに同じ番手を使っている。

「アゲンストで高い球を打つと、風の影響が大きいので高さの調整をしながら回っていました」と山下。追い風のときは普通に打つが、アゲンストではあえて低い球を打ち、グリーン手前からボールを転がすイメージで打つという。その際、ボールをいつもより右足寄りに置く。ロフトが立った状態でインパクトを迎えるため、出球が低くなるからだ。当然、飛び過ぎないようにスイングは小さめになる。 パッティングにも助けられたというが、バーディを奪ったホール以外でも、風に合わせて高さを調整したショットを打ち続けた結果、ボギーを打つピンチを何度も潜り抜けることができた。

また、2バーディ・1ボギーの「71」をマークし、トータル4アンダーで2位タイにつけている吉田優利もしっかり風対策を行ったという。「同じアゲンストでも横風に近いアゲンストなのか、縦のアゲンストかによってボールが受ける影響も違うので、そこをしっかり見分けるようにしていました」と吉田。やはり縦のアゲンストのときにボールが受ける影響が大きいので、その際は球筋を微妙に変えるという。

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