危険な“穂”を避ける攻略ルートが必須　地元・前年2位・17年覇者の共通点【大西翔太の大展望】

「グリーンのコンパクションは出ていますが」と硬さはある程度出ているとしたが、「クセがないグリーンなので、パーオンを続けていけば、チャンスが出てきます」と、しっかりとグリーンに乗せてガマン強くバーディチャンスを待つ戦法が有効だ。

■曲げない、安定感、そして好調な3人

そこで注目選手を挙げてもらった。「まずは地元の高橋彩華選手です。地元の人たちが大勢駆けつけてパワーも一層出るでしょう」という地の利を生かせるのが高橋。加えて、「4月に初優勝をしたあとも2位に3位と調子がいいですし、優勝者として凱旋出来ることが追い風となるのではないでしょうか」。地元優勝に突っ走る可能性は高いとみる。

昨年大会で優勝した笠りつ子に1打及ばなかったものの、2位で終えた三ヶ島かなにも注目だ。「コースの印象がいいのだと思います」と大西氏がいうように、17年以降、三ヶ島は今大会ですべて15位以内。「曲がらないですし、今年はそれに加えて飛距離も出るようになっています。パーオン率も高いですし、パッティングの技術も高い。まさに自然と上位に来そうな選手です」と期待をかける。

そしてもう一人。5年ぶりの大会2勝目を狙う青木だ。「もちろん優勝したコースですし、5月以降はメジャーなどでもトップ10に入っています。調子はいいですし、プレースタイルにも合っています」とする。「いまは心と体のバランスがいいのだと思います。バランスが崩れると波が激しくなりますが、いい状態でいるときはトップ10、そして優勝への流れに持って行きやすいんです」。

3選手ともにここ最近の成績は上々。そして距離よりも堅実なプレーに定評がある。「次から次と若手選手が出てきますし、一度緩んでしまうとすぐに抜かれてしまう。気が抜けない戦いは厳しいですが、経験もあるこの3選手に期待したいです」。