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1Wはヘッドとの相性で日本未発売モデル 地面から打つクラブは“つかまる仕様”に統一した青木瀬令奈の14本【QPのクラブチェック】

1Wはヘッドとの相性で日本未発売モデル 地面から打つクラブは“つかまる仕様”に統一した青木瀬令奈の14本【QPのクラブチェック】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年5月12日 12時20分

飛距離よりも精度重視の青木瀬令奈のクラブもこだわる
飛距離よりも精度重視の青木瀬令奈のクラブもこだわる (撮影:米山聡明)
毎週白熱した戦いを見せる女子プロたちの使うクラブが気になるところ。ティーチングプロ兼クラブフィッターのQPこと関雅史が、開幕戦で使用したセッティングを解説する。今回は2015年から賞金シードを保持し、先週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」でも2位に入った青木瀬令奈。ドライビングディスタンスは220ヤードほどで、飛距離よりも精度で勝負する青木はクラブにもこだわり、統一感があるという。

青木瀬令奈のドライバーのシャフトは藤倉コンポジットの『ベンタス レッド』。世界的に男子プロを中心に『ベンタス』シリーズの使用者が増えているが、赤いベンタスは日本未発売モデル。「操作性がよく、ある程度飛距離性能も欲しい」という青木は、昨年秋ごろから使用している。「日本で展開されるベンタスの青や黒はハードヒッター向きで、先端がむちゃくちゃ硬い仕様ですが、レッドは先端が硬いながらも、しなりを感じられる先中しなり。タイミングが取りやすさはあります」とQPは青木の感覚に合うと分析する。

また、ヘッドを『ゼクシオX』に新調したタイミングでの変更だったが、青木は「ヘッドとの相性がいい」とも話した。これについてQPは「常々思っているのが、ゼクシオは先端側が動くシャフトとのマッチングがすごくいいと思うんです。ヘッドの動きを阻害しないので、ヘッドのポテンシャルをより引き出せます」と長年の経験からもヘッドとシャフトのマッチングの良さも挙げた。

フェアウェイウッドからアイアンにかけてのシャフトにも注目する。ウッドは『アッタスクール』、ユーティリティは『MB-HY65』、そしてアイアンは『N.S.PRO 750GH』。「全体的に手元側が硬く、先がしなるシャフトの傾向です。アッタスクールとNS750はよく似ていて、統一感を感じます」。どの番手も同じような振り感を出せるという。

さらに地面から打つクラブは、つかまる仕様になっていると読み取る。開幕当時は7番、8番アイアンを『ZX5』。9番とPWは『ZX7』の組み合わせ。ここ数試合は7番アイアンを抜いて7番ユーティリティに変更している。「9番アイアン以下ならボールをつかまえることは容易です。8番アイアンより上の番手はやさしさを求めてモデルを変えています。一般の方がやるには2セット買う必要がありますが、番手買いできるようになったらいいですよね」。

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