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上田桃子、親友・諸見里しのぶのピンポジションを完全攻略「ご褒美を体感できた」

上田桃子、親友・諸見里しのぶのピンポジションを完全攻略「ご褒美を体感できた」

配信日時:2022年4月10日 17時29分

盟友の“生真面目さ”も感じつつの完勝だった
盟友の“生真面目さ”も感じつつの完勝だった (撮影:佐々木啓)
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇10日◇石坂GC(埼玉県)◇6475ヤード・パー72>

フェアウェイが狭い、グリーンが大きい、アンジュレーションが強い。そんな難コースを攻略して優勝を手にしたのは、3日間「69」のスコアを並べた安定性をみせた上田桃子だった。

3年前、諸見里しのぶのツアー撤退時、桃子は“諸見里T”を着用して送り出した

今回開催地、石坂ゴルフ倶楽部でプレーするのは、プロ18年目の上田でさえ初めてのことだった。開幕前の練習日には、「グリーンの傾斜が強くて、池が絡んでいるホールも多い。気が抜けないですね」と話していたが、ピンポジションがその難しさを倍増させた。

今大会では上田桃子の同い年で親友、若いころから切磋琢磨してきた諸見里しのぶがコースセッティングを担当。グリーン周りの傾斜や、グリーンの段を活用し、選手に「難しい」と言わせるようなコースが誕生した。上田は「自分がどう攻略していくか、とやりがいがあって楽しかったです」と、盟友の考えを感じながらプレーした。

「しのぶの意図がみえるピンポジションでした」。たとえば距離が短い2番(135ヤード)、13番(150ヤード)のパー3では「短いショートアイアンで打てるから攻めたピンポジション」。一方で距離が長い16番(185ヤード)のパー3では「いい方向に打ったら登りのパットが残るけど、逃げると大きく曲がるスライスラインが残る」と、諸見里からのメッセージを感じたという。結果、上田は2番、13番でバーディを獲り、16番は沈めることはできなかったが、チャンスのバーディパットを打つことができた。

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