―人間的な趣味というのは例えば
「疲れてたのか、『温泉に行きたいな〜』とか。温泉に入って、おいしいものを食べて、おいしいお酒を飲んで寝たい！みたいな（笑）。もうみんな私のことはほっといて、1人の人間にさせてくれ〜とか考えてましたね。完全にゴルフをしたくなくなっていて。こんなことを考えるなんて、今までにはなかった」

―その間、腹立たしさなどを感じることは？
「最初の頃は『何でできなくなってしまったんだろう』っていう戸惑い。自分に対して腹が立ったのは中盤でしたね。『これだけやってるんだから、もっと劇的によくなってもいいだろう』っていう怒りがこみ上げてきて。で、後半になると開き直り。『下手になったんだろうな』という感じでした。クールに、というよりも、突き詰めすぎると壊れちゃうからそうなってたのかな。考え過ぎたら爆発していたと思います」

―そしてQTの最終日に「69」。これで光が見えたという話もあった
「（「78」というスコアで）3日目を終えた時は、『来年はゴルフをやめて日本一周旅行でもしようかな』と思ってたくらいでした。ただ最終日に、一日でもこういうゴルフができるようになったんだなって感じられて。『来年も頑張るか』って思えましたね（笑）」

―トレーニングの考えにも変化があったと
「年齢的に体が変わる時期ということを先輩にも助言いただいて。鍛えることも大事だけど、鍛えた体を正しく使えるようヨガなどにも挑戦しようかなと思っています。今興味があるのが（動物の動きを取りいれた）アニマルフローとか。これまでのトレーニングも継続したうえで、合間に別の要素も取り入れて、自分の体と対話したいなと。ケガをして、そういうことにも興味が出てきました」

―では最後に新シーズンへの思いを聞かせてください
「推薦をいただいて限られた試合で結果を出すしかないことは決まっている。そのなかで（中盤戦以降）しっかり出場できるようになりたい。もうQTには行きたくないので、回避できるように。でも、まさか自分がこんな低い目標を言うことになるとは思ってませんでしたね。ただ、もちろん悔しいですけど、今はそういう立場。しっかりシード権を取り戻せるように取り組んでいきたいです」

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