渡米直前に撮影!渋野日向子のアプローチを連続写真で細かく解析!
新型コロナウイルスが猛威をふるい、大会がバタバタと中止になっていた昨年。当初の3月開幕を目指しオフを過ごしてた渋野が最重要課題に挙げ、「練習の99%」というほどの時間を費やしていたのがアプローチ技術だった。すでに米ツアーで戦うことを決めており、そこに向けてバリエーションを増やす取り組みに没頭していた。
全英制覇などを成し遂げた2019年のスタッツを見ると、パーセーブ率は86.5119%で13位、リカバリー率は64.4612%の11位と、スコアを落とさない技術も上位といえた。サンドセーブ率 は43.3735%の34位と、ほかに比べやや見劣りしたが、それでも劇的に悪いというほどではなかった。
では今季はどうか? パーセーブ率は87.1385%(9位相当)と上昇したものの、リカバリー率は62.1547%(36位相当)と下降。サンドセーブ率は35.0%(72位相当)と大きく数字を落とした。もちろん試行回数が異なるため単純比較はできないが、ピンチからのガッツパーという場面を目にする機会はやや減ったのかもしれない。
それでも会場で見ると、グリーン周りから時に転がし、時にフワリと浮かしながらカップに寄せるシーンはよく目にした。寄せのシーンでは58度のウェッジほぼ一択という状態で、基本に忠実なアプローチを繰り返して以前から比べるとバリエーション、精度は増したという印象も受ける。今年からウェッジ4本体制となり、その練習は積極的におこなってきた。ショットだけでなく、小技でもそれをフル活用する日は近そうだ。