湯浅は以前、「コーチと話して、今ではプロテストには受からない可能性が高い」と口にしていた。そこには悔しさがにじんでいた。2年前から制度が変更になり、高校3年の秋にプロテスト受験が可能となった。湯浅と同学年の選手がプロテストに挑戦するなか、湯浅は今大会を高校の集大成に考えていた。そこで、出場アマチュア勢のなかでトップ。並み居るプロとも互角に渡り合うプレーを見せた。
「自分ではショットメーカーだと思っています。きょうはショットがひどかったんですけど」と、オチをつけるのも湯浅流。「自己PRは、元気で明るくて笑顔がすてきなところです(笑)」と高校生らしいすがすがしさとともに、ひょうきんな一面もまた魅力の一つだ。元気で明るく、マシンガントークはすでに超一流の域。将来の職場となるであろう場を、心の底から楽しんでいる雰囲気が伝わってくる。
来年からの大学生活においても、ツアー競技での好成績は大きな自信につながる。「まずは予選通過できるように頑張りたいです!」とハッキリと目標を定め、見据える残りの3日間。初日は渋野の2アンダーを上回る好成績だった。2日目を乗り切り週末へとコマを進めれば、さらに楽しい戦いが待っているはずだ。
