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烏山城を攻略した“85%”のドライバーショット 取り戻したボディバランスがメジャー初制覇につながった【辻にぃ見聞】

烏山城を攻略した“85%”のドライバーショット 取り戻したボディバランスがメジャー初制覇につながった【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年10月6日 14時00分

アマチュアでもよく見られるこの動作。簡単なようで技術が必要だという。「意外とまっすぐ向けられない選手はいっぱいいます。アマチュアはほとんど合っていないと言っていいでしょう。パッティング練習のときにまっすぐ置けているか、カップの側に行って確認してみてください」。だいたい左右のどちらかに傾いていて、違和感があるまま打っているという。「まっすぐ置く感覚を養うことで1打も2打も変わってくると思いますよ」。

■2位タイに入った二人の今後にも注目
最終的に勝が突き抜けるかたちとなったが、2位タイに入った上田桃子、西郷真央のプレーも光った。

「上田さんはかなり良くなっていると言えます。上がってきて開口一番“今週は私のショットが一番良かった”と言っていましたからね。そういうことをなかなか言わない選手ですから、それだけ戦えるショットを打てるようになってきたことに手ごたえを感じたのでしょう」

一方、勝と最終組で戦い今季5度目の2位。またしても勝利に届かなかった西郷も十分強さを見せた。

「勝さんにも共通する部分ですが、西郷さんのスイングの良さは何と言っても背中が大きく回ること。回らないとどうしても手でタイミングをとった手打ちになりがちです。大きな筋肉はブレが少なく、その大きな筋肉で打てているからショットが曲がりません。腕は振りますが、感覚としては“背中の回転に振られている”ときが一番いい。残り試合は少なくなってきましたが、とても楽しみ。今、一番いい時間を過ごしているのではないでしょうか」

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、小祝さくら、吉田優利、阿部未悠などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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