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「今までの私にはなかった」 渋野日向子は粘りのゴルフに収穫と不満

「今までの私にはなかった」 渋野日向子は粘りのゴルフに収穫と不満

配信日時:2021年9月10日 18時31分

日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目◇10日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6680ヤード・パー72>

渋野日向子が大会初日に何度も課題に挙げたのがパッティング。「距離感が合っていない」と繰り返し口にした。だが、トータルイーブンパーの38位タイでホールアウトした2日目に最初に発した言葉は「前半からパターに救われた」。一夜にして大幅に状態を上げられたと笑顔を見せた。

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言葉通り、この日はグリーン上でスコアを作った。1番からスタートし折り返しての10番、11番とアプローチをともに4メートルオーバーしてピンチを招いたがともにパーセーブ。その後もバーディパットは外れるもほとんどがお先に打てるストレスフリーのゴルフを展開。「このスコアで回れたのはパットのおかげ。よく分からないです(笑)」と自身としても不思議な一日だった。

粘ることができたのにはこんな理由もあった。カットラインを気にしての一日となっただけに、「入れたいバーディパットをラインを消して打ちたくなったけど、そうするとボギーもあるので守った感じもある」と持ち前の強気のパットを封印。安全運転のゴルフに「粘るゴルフが久しぶりというか初めてくらいできた。粘れる力も必要。今までの私にはなかった感じ。それが一回でもできたのは私的には前に進んでいる感じがします」と収穫のある18ホールだったといえる。

だが、一方でそこまでの過程には不満が残る。「パットに助けられたけど、それ以前にショットの悪さのほうが悔しい。粘るゴルフじゃなくバーディを獲るゴルフをもっとしたい」。結果的に粘るゴルフをせざるを得なかった事情は、決して見逃してはならない。

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