有村智恵、米ツアーとオリンピック、2つの夢に近づく大一番に挑む

＜ミズノクラシック　事前情報＞◇3日◇近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード・パー72)

　米国女子ツアー「ミズノクラシック」が、三重県にある近鉄賢島カンツリークラブを舞台に4日(金)から開催される。今大会は米ツアーにカテゴライズされるため優勝すれば翌年からの米ツアー出場権が与えられる。07年大会では上田桃子が今大会を制し、翌年から米ツアーに主戦場を移すなど、日本人選手にとっては大きなステップアップのチャンスといえる。

有村智恵が今季3勝目「今までの勝ち方で1番自信になった」

　それだけに、かねてから海外志向の強い有村智恵は今大会には気合い十分で乗り込んできている。「米ツアーに行けばもっと強くなれると思うし、壁もあるだろうけどチャレンジする価値のあるツアー。1つの夢ですね」と前向きに米ツアーを考えている。さらに、ゴルフが競技に復帰する、2016年のオリンピックにも強い思い入れもある。「オリンピックはスポーツ選手の夢ですし、金を獲れたらもっとゴルフ界が盛り上がっていくと思うので、そういう意味でも私達が頑張っていかないと」。自身の技術、そして環境に対応するためにも、海外のツアーで揉まれる必要性を強く感じているようだ。

　米ツアーとオリンピック。有村が目標とする2つの夢は、今大会を勝つことで大きく近づくことが出来る。先週の「森永製菓ウィダーレディス」では得意の先行逃げ切りではなく逆転で勝利を手にしたことで、「2打差、3打差の最終日を今までと違う気持ちで迎えられる」と自信もつけた。この勢いのまま一気に夢の舞台へと駆け上がる。