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今年5戦2勝! 稲見萌寧を支える負けん気と冷静さ

今年5戦2勝! 稲見萌寧を支える負けん気と冷静さ

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年4月4日 15時49分

稲見萌寧、決勝の猛チャージで今季3勝目をつかんだ
稲見萌寧、決勝の猛チャージで今季3勝目をつかんだ (撮影:鈴木祥)
ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇4日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6564ヤード・パー72>

最終日のスタート前、自身のコーチであり、首位タイに立つ高橋彩華のキャディを務めている奥嶋誠昭氏に宣言した。「負けないように頑張るから」。何が何でも勝つ。その言葉通り、稲見萌寧はトータル12アンダーまで伸ばして見事栄冠を手にした。

優勝トロフィーを抱えて朗らかに笑う稲見【最終日フォト】

前日の「66」の余韻(よいん)そのままといったゴルフだった。前半こそバーディ1つとおとなしいゴルフだったが、「気合いを入れた」とサンデーバックナインでアクセル全開。10番で7メートル沈めたのを皮切りに15番までに4バーディを奪取した。

さらに首位と1打差で迎えた18番パー5。84ヤードの3打目は思ったより転がり奥5メートルに。決して簡単ではないパッティングだったが、これを沈めて大きくガッツポーズ。そして、このタイミングで首位を走っていた山下未夢有がスコアを落としたため逆転で単独首位に。そのまま追いつかれることなく、「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」に続く今年2勝目を挙げた。

「プレーオフまで持って行きたいと思っていた」。延長戦に持ち込めば勝てる自信があった。これまでの3勝のうち、2勝はエクストララウンドを制してのもの。「追い込まれた方がいい」と自他ともに認める逆境の強さを生かす展開に持ち込むのが狙いだった。結果的にそうなることなくカップを手にしたが、それは「入れなければ勝てないと思っていた」“追い込まれた”18番のパッティングを決めたからこそ。

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