20年の最終戦から1大会前の「大王製紙エリエールレディス」終了時のメルセデス・ランキングは130.7ポイントで57位。ところが最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で3位タイに入り146.67ポイントを稼ぐと、記憶に新しい「全米女子オープン」の4位でなんと280ポイントを獲得。一気に総ポイントを557.37まで伸ばし、11位に浮上した。
国内ツアーの4日間大会で優勝者が手にするのは300ポイント。公式戦なら400ポイント。3日間大会なら200ポイント。つまり、海外メジャーの4位は、ポイントで見れば、言わずもがなの『格上』。この躍進もあって、渋野は一気に順位を上げたというわけだ。なお賞金ランキングでは約1652万円獲得の35位につけている。
ちなみに海外メジャー優勝なら加算されるのは800ポイント。「全英AIG女子オープン」(現AIG女子オープン)は19年だったため、国内のメルセデス・ランキングには反映されなかった。国内大会を欠場して挑戦した海外で結果を残した選手にもポイントを付与するというこの考えは、『海外に挑戦してほしい』というJLPGAの思いがランキングに反映されたことになる。