2カ月に及ぶ長期の海外転戦や、出場した国内ツアーでなかなか結果がでなかったことで、本来の『同年のツアー優勝者』、『賞金ランク上位者』という条件では、この最終戦を戦うことはできなかった。新型コロナによる大会中止が続き、世界ランクによる出場権が設けられたことで得たチャンスだけに、「この試合に出られたのは奇跡。この位置で戦えているのも奇跡」という思いがある。それだけに、残り1日も全力でプレーするのみだ。
思い通りにいかなかった1日でも「気持ちがコントロールできていた」という部分も、少し前とは異なる。明日も風が吹く見込みもあり、このコースでの5打差逆転は決して“奇跡”ではない。渋野が2020年の集大成を宮崎県でみせる。(文・間宮輝憲)