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楽しく攻めることができる古江彩佳 海外メジャーでどうプレーするか楽しみ【辻にぃ見聞】

楽しく攻めることができる古江彩佳 海外メジャーでどうプレーするか楽しみ【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2020年11月17日 15時00分

ただし、楽しくできるのには当然理由がある。それは、攻めることができる技術の裏付けもあるからだ。「優勝スピーチで、攻めるゴルフをしてきたい。それを見て楽しんでほしいと言っていました。それを口にできるのが素晴らしいですが、それを可能にしているのは、安定したスイングなんです」。

辻村氏が古江のスイングを見て驚くのはグリップのプレッシャーだ。「手はグリップに触れている程度。こんなにグリッププレッシャーを弱く握れる人はいないと思うんです。手に力が入らないから腕にも力が入らない。腕に力が入らないから、体の動きに自然とついてくる。力みがないから打点のズレもなくてインパクトの厚みが出る」。

普通なら重圧がのしかかしそうなものだが、「最終日のあの大一番で安パイではなく緩まずピンまでしっかり打てる選択。勇気がありますね」と辻村氏も絶賛。プレッシャーを感じさせない明るさと、プレッシャーが低いグリップ力で12戦2勝というルーキーらしからぬ結果を出している。

■安定感、一定感が攻めを生み出す

最終日のプレーオフ3ホール目。パー4の2打目を7番アイアンで放ち、手前から転がしてピンに当ててイージーバーディを奪って優勝したシーンは強烈だったが、その前にも古江らしさがあったという。それが17番パー3。今大会難易度1番の名物パー3だ。

「あのホールで、グリーンの奥に外す人をいままで見たことがありません」。左には池が待ち受ける197ヤードのパー3。最終日は左奥にカップが切られ、ドラマを生み出してきた。ほとんどの選手はフェアウェイウッドかユーティリティで安全にグリーンの右サイドに乗せるか、はたまた右のバンカーにつかまってしまう。

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