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河本結が米国で見つけた“武器”と“課題” 目澤秀憲コーチは「過去に執着せず新しい自分で良い未来を作る」

河本結が米国で見つけた“武器”と“課題” 目澤秀憲コーチは「過去に執着せず新しい自分で良い未来を作る」

配信日時:2020年10月26日 15時00分

「アロニミンクGCの8番パー3は、打ち下ろしを考慮すると180ヤードちょっとくらい。左ピンで左に外すとアプローチが難しくて、右に外したらバンカーがある。しかもアゲンストでかなり追い込まれている状況のなか、低いドローを選択していた。あまり悩まずに一連の流れ作業で、自然にショットを選択して打っていたのが印象的でした。昨年はそういうことができなかった。本人がアメリカで戦ってきて勝手に覚えた技術が発揮されている場面が見られて嬉しかったですね」

河本自身も「ショットの精度、曲げること、縦距離は通用する」とコメントしている。目澤氏も「結果だけを見たら48位なので、残念って思われますけど、僕から見たらけっこう明るい材料もあった」と評価する。

■米国での平均飛距離は94位 飛距離アップは本当に必要?

河本の昨年の国内女子ツアーでの平均飛距離は、247.69ヤードで13位。飛ばし屋の部類に入る。しかし今年の米国女子ツアーでは、250.68ヤードを記録しているものの、順位は94位まで下がる。米国で戦い、勝つために足りないものは飛距離になるのか。

「前提として向こうの芝では、順目と逆目が大きく影響するので、アイアンは上から打たないといけない。そうなると短いクラブで打てたほうが、単純にアップライトに振れて入射角が鋭角になるから簡単なんです。でも飛距離を補えるだけのものを持って戦っている選手のほうが、今の米女子ツアーは多いと思います」

確かに全米女子プロを見てみると、優勝したキム・セヨン(韓国)の平均飛距離は266.83ヤード(13位)と、河本とは15ヤード以上の差がある。狙える番手も1〜2番手変わってくるだろう。しかし、2位に入った現在賞金ランクトップのインビー・パーク(韓国)は、平均飛距離は239.83ヤード(139位)で河本より飛ばない。ショットの正確性とショートゲームで飛距離を補い、勝負しているのだ。

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