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渡邉彩香の復活劇で思い出した、イ・ボミの言葉【現場記者の“こぼれ話”】

渡邉彩香の復活劇で思い出した、イ・ボミの言葉【現場記者の“こぼれ話”】

配信日時:2020年7月5日 11時30分

じゃあ、何も変えなければいいじゃないかというとそうもいかない。より勝ちたい、より上を目指したいという気持ちが芽生えるのは当然ですし、それでなくとも年々体や状態が変化するなかで意識せずともどこかしらは変わるもの。とある飲食店の社長は「変わらないために、変わり続ける」と言います。それだけ現状維持は難しいということです。

2年間ショット不調に苦しみ、悩みぬいたボミプロは大きくスイングを変えました。それはそれは大きな覚悟でしょう。出来上がったスイングは、技術的にも精神的にも“今の自分”に一番合っているものになりました。決して昔のスイングに近づけようとしているものではありません。だから先述のような言葉が出てきたのでしょう。「いいときのスイング」と言ったのはあくまでボミプロの優しさ、リップサービスだと思います。だって、これからより良くしようとしているわけですから。

今回優勝した渡邉プロもリオ五輪代表に入れなかった悔しさから、様々な試行錯誤をして状態を崩していきました。「もう勝てないんじゃないかなという気持ちになったことは、正直ありました」。そんな状況が3年以上続くなかで、スイングを1から見直し、優勝までたどり着いたことはとても素晴らしいことであり、感動的でした。

ですが、ボミプロや渡邉プロのように復活することができなかった選手も多数いることを忘れてはいけません。上を見なければいけない。だけれども、それが間違っていたとしても簡単には後には戻れない。スイングとして良くても、成績が出るとは限らない。正しかったかどうか判断されるのは結果だけ。それが「プロゴルファーのいる世界」だと改めて考えさせられました。(文・秋田義和)

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