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息が長いのにはワケがある 上田桃子のスイングは“動き続ける左サイド”がカギ【青木翔解説:最強女子のスイング術】

息が長いのにはワケがある 上田桃子のスイングは“動き続ける左サイド”がカギ【青木翔解説:最強女子のスイング術】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2020年6月23日 12時01分

進化し続けるベテランの上田桃子
進化し続けるベテランの上田桃子 (撮影:岩本芳弘)
国内女子ツアーが、今週25日(木)に初日を迎える「アース・モンダミンカップ」でいよいよ開幕する。久しぶりに女子プロたちの競演が見られるわけだが、トップ選手たちのスイングは今季どう変わった? 渋野日向子を全英チャンピオンへと導いた青木翔コーチに注目選手のスイングを解説してもらう。

教科書のような上田桃子のスイング【連続写真】

今回は昨年2勝をマークし、賞金ランキング9位に入った上田桃子。先週15日に34歳となったが、いまだ衰え知らずで、ベテラン勢の筆頭としてツアーを引っ張る存在。昨季1ラウンドあたりの平均バーディ数4位、ドライビングディスタンスもパワー全盛の時代にあって14位と、アグレッシブなゴルフは健在だ。

そんな上田のスイングを青木は、「息の長い選手なのがうかがえる素晴らしいスイング」と評する。「昔は体重移動を多めにしながらスイングしていたイメージがありましたが、今はそれを感じさせません。今のスイングのポイントは左サイドの回転が止まらない。インパクトのときに左腰が後ろにグッと回っているため、フォロースルー側で球をコントロールできます」。円熟味とともに、力強さ、正確さ、すべてを兼ね備えているという。

インパクト前後の写真を見るとわかりやすい。「お腹、腰はかなり左に回って開いているように見えますが、左足はアドレスの位置とほとんど変わっていない。ここで踏ん張っているので力もたまります。強いスイングができているのは、これらの体の動きが大きいです」と年々進化する上田のスイングを賞賛する。

「左サイドの回転は止まらない」上田のスイングは「どこをとってもキレイです」と青木氏。ツアーを代表するショットメーカーの進化はまだまだ止まりそうもない。

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