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渋野日向子、鈴木愛、申ジエ… 3人が引っ張った2019年【森口祐子がうらなう2020国内女子ツアー】

渋野日向子、鈴木愛、申ジエ… 3人が引っ張った2019年【森口祐子がうらなう2020国内女子ツアー】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2020年2月26日 18時42分

■鈴木愛2度目の賞金女王

−その大ブレイクの渋野日向子選手を上回り賞金女王になったのは鈴木愛選手でした
個性的なスイングの持ち主ですが、彼女の一番魅力といったら、誰もが思う強気パッティングだと思うんです。デビューした時からパッティングのうまさには注目していました。ただ、去年はケガもあり、悶々とした時間を過ごしていました。自分と向き合わなければいけないケガとの取り組みの中で、またさらに彼女の強さの厚みが増した。気持ちのタフさみたいなものが感じられました。

−最後まで見ごたえのある戦いでした
最終戦まで渋野さんと鈴木さんの賞金女王争いは目が離せなかったです。鬼気迫るプレーに、ファンの方々が感情移入し喜ぶというか、飽きないというか、興味が湧くというか本当に素晴らしいものだったと思います。また、それぞれのファンがいるんだと思うのですが、両方が喜べるような終わり方にラグビーの「ノーサイド」のようなものを感じました。2人にとってもまた良かったのかなと思います。ただ、鈴木さんの気持ちは多分ギリギリだったと思いますね。

−鈴木愛選手のどの辺りにきつさがあった?
渋野さんはまだまだチャレンジャー。シーズン中盤のコメントで「1億円稼ぎます」と言っていましたけど、言葉と実際の実力との“イコール性”は私には感じられなかった。でも、鈴木愛さんの場合は“1打の重み”がよく分かっている中で、攻守を見極めて受けて立つ感じが、うまく作用したのかな、と思います。ゴルフはどんなに頑張っても、どこか運、不運というのが作用しますが、それを超えた2人の戦いぶりに刺激を受けた選手も多かったと思います。

−見ていて気持ちの良い戦いでした
賞金には加算されないけれども、(同じLPGAチームとして挑んだ)3ツアーズで一緒にコンビを組んでお互いの良さをまた改めて認識したと思います。2人を同じペアにするという、上田桃子さんのキャプテンとしての粋な計らいが良かったですね。個人戦とは違い、団体戦で気迫、お互いの魅力と底力。頂点同士のリスペクトは見ていて清々しかったです。

■申ジエはまたも女王逃すも史上初の偉業

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