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東南アジア連戦から始動の渋野日向子 日本ツアーの出場義務はどうなっている?

東南アジア連戦から始動の渋野日向子 日本ツアーの出場義務はどうなっている?

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2020年1月11日 15時09分

渋野は今季の海外女子メジャー5試合の出場権を有しており、さらには8月最終週に行われる国別対抗戦の「ULインターナショナルクラウン」のメンバーにも選出される可能性が高い。さらには、スポット参戦で米ツアーに参戦する機会も出てくる可能性を考えると、国内の義務を果たすだけでもかなりの過密日程となりそうだ。

海外メジャーや、日本女子プロゴルフ協会が承認した『海外主要トーナメント』の出場権を有し、これに出場する場合はこれらの海外試合も前記の出場試合数に含まれる。ただし、海外試合に出場となると時差や小時間移動の関係などもあり、前週、翌週の試合を欠場するケースも出てくるのが一般的。海外チャレンジにはどうしてもこの義務試合数が障壁となることが過去にもあり、渋野も例外ではない。

唯一の救いは、渋野が19年はノーシード選手であったため、『前年賞金シード選手もしくは前年度優勝者(この場合は18年)』が2年連続で同一試合を欠場した場合の100万円という罰金は適用されない。それでも渋野が義務試合数をこなすとなれば、“空き週”をとりにくくなるというのが実情だ。

加えて秋には21年の米ツアー参戦を目指すための予選会「Qシリーズ」参戦を予定しており、この場合は合計8日間を戦い抜く日程もあって3週間、国内ツアーを欠場する見込み。シーズン終盤になって、なお、過密スケジュールが渋野を待ち受ける。

これはあくまでも19年までの規定であり、今季変更があるかどうかはまだ発表されていないが、規定は規定。その中で結果を残しながら五輪出場、米ツアー出場権獲得を目指す。国内では当然ながら昨年同様の結果を期待されており、置かれた厳しい状況で、渋野がどこまで飛躍することができるのか。世界を驚かせたあの全英のような感動を今年も見せることができれば、今後は規定も変わってくることになるのだろうか。まずは、開幕のタイに注目することになりそうだ。

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