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“大記録達成”&“衝撃8打差逆転V”でフィーバー加速! 「葛藤」乗り越えた意味深い1カ月【プレーバック・渋野日向子2019 9月編】

“大記録達成”&“衝撃8打差逆転V”でフィーバー加速! 「葛藤」乗り越えた意味深い1カ月【プレーバック・渋野日向子2019 9月編】

配信日時:2019年12月29日 08時00分

8打差逆転に成功した渋野日向子 「葛藤」を乗り越えての勝利だった
8打差逆転に成功した渋野日向子 「葛藤」を乗り越えての勝利だった (撮影:村上航)
全英制覇によって日本に巻き起こった“シブコ・フィーバー”。それは帰国から1カ月を過ぎても、冷める気配はなかった。それどころか、これをむしろ加速させるようなできごとが、この9月に起こった。

あの感動を動画で!渋野日向子、全英制覇の瞬間をもう1度

8月は凱旋試合となった「北海道meijiカップ」と、最終18番でまさかの3パットを喫し3位タイに終わった帰国2戦目の「NEC軽井沢72ゴルフ」を戦い、「CAT Ladies」の週にしばしの休息。休み明けとなった続く「ニトリレディス」(最終日は9月1日)でもしっかりと5位に入るなど、コースに駆け付けた大勢のファンに“メジャー女王”の実力を見せ続けた。さらに翌週の「ゴルフ5レディス」をスキップし、万全を期して迎えたのが、国内メジャー今季2戦目となる9月12日開幕の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」だった。

帰国後初となる関西での試合。さらに、会場となった兵庫県のチェリーヒルズGCは、1年前にプロテストを受験し、合格した思い出のコースでもあった。「ここ4戦で一番いい!」。開幕前には、こんな景気のいい言葉も飛び出しており、心身ともに充実している…誰もがそう思った。しかし実際のところ、この時の渋野は人知れずのしかかっていたさまざまな重圧に苦しめられていた。

この大会で、渋野はある記録の更新に挑もうとしていた。それが国内ツアーにおける『連続オーバーパーなしラウンド』の新記録だった。ニトリレディスの最終日に「71」をマークした時点で、2013年にアン・ソンジュ(韓国)が打ち立てたツアー記録の『28ラウンド』に並び、このメジャー大会の初日にその更新がかかっていた。そして期待に応えるように、初日を「70」でラウンド。長年1位に君臨していた記録を、『29ラウンド』に塗り替えた。

後に渋野は、この時期のことをこんな風に語っている。「メジャーという大舞台だし、記録もかかっていたし、コニカミノルタのあたりは本当にしんどかったです。ゴルフをやっていても、楽しくありませんでした」。

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