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アマチュア主催者推薦が8試合に制限されたものの、根本的な問題はそのまま【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

アマチュア主催者推薦が8試合に制限されたものの、根本的な問題はそのまま【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2019年12月17日 19時53分

アマチュアの出場機会減を決めたLPGAの小林浩美会長
アマチュアの出場機会減を決めたLPGAの小林浩美会長 (撮影:GettyImages)
アマチュア選手が女子ツアーに青天井に出られる時代がようやく終わりを告げる。

今年プロ入りした安田祐香らが入会式に出席【写真】

日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は17日、会見を開き2020年のトーナメント規定の改定項目を発表。アマチュア選手の年間推薦回数を8試合に制限することがわかった。

これまでにも書いてきたことだが、プロ(TP登録者)が主催者推薦で出場できるのは年間8試合まで。それなのに、これまでアマチュアには上限がなく、主催者さえ認めれば年間何試合でも出場できた。過去最多は、高校1年生だった2014年にツアー優勝を飾った勝みなみが、高校3年の2016年に出場した21試合。ここまで多くなくても、力のあるアマチュアが8試合以上に出場することは他にもあった。

これを改善しなければならない理由は2つあった。まず、基本的にプロの試合の場であるツアーに当たり前のようにアマチュアがいるのは異常な状況であること。日本女子オープンなど一部オープン競技や、地元大会などの特別なケース以外は、プロの出場枠を侵害するべきではない。それなのにLPGAは会員の権利を守るどころか侵害するような状況を放置し続けてきた。

もうひとつは、ジュニアたちの教育の問題だ。現在、女子ツアーに出てくるようなトップアマは、ほぼ全員が学生(大半は高校生)だ。にもかかわらず、練習ラウンドを含めると平日から遠方で行われる試合に、年間何試合も出場する。他にアマチュアの試合もあり、学業に影響がないはずがない。ゴルフのために通信制の高校を選択したり、学校側が様々な形で試合出場を認めたりという例も多く、学生とはいい難い状況があちこちで生まれていた。

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