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日米ツアー勢に差はあるのか あるならどこ? コースセッティングにヒントあり

日米ツアー勢に差はあるのか あるならどこ? コースセッティングにヒントあり

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年11月10日 08時30分

体格差は埋まらない。飛距離では勝てない、というのは一部の選手に限られること。実際に米ツアーの選手を見ていると、飛距離ではなく技のバリエーションが多い。渋野と同組で回ったウ・リュ(中国)は、3打目をピンデッドに攻め、ピンを過ぎて着弾するも、1メートル戻してピン上1メートルにピタリとつけた。ピン位置やコースコンディションによって、技を使い分ける。それはコースのセッティングにも関係している。

2日目のピン位置を見ると、ピンは左右、手前、奥と、実にバリエーションに富んでいる。4つあるパー5を見ると、3ホールが奥ピン。1番は奥から5ヤード。6番は奥から4ヤード。そして18番は奥から5ヤード。突っ込む勇気と、スピンコントロールが必要とされる絶妙な位置にカップは切ってあった。

ほかのホールを見ても、横のカラーから3ヤードというホールが2ホール。これが毎日続くのだから、攻め方の種類が増えるのは当然。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)によると、端から3ヤードというピン位置は、「一つの大会の中で、あっても1回」とのこと。ステップ・アップ・ツアーの選手がレギュラーツアーに上がるとピン位置に苦しむというのはよく耳にするが、日米両ツアーのあいだでも、同じような差があるのではないか。

コースの形状、地面のスピード、プレー時間の問題などツアー、国によって状況が違うとはいえ、シビアな環境でプレーを重ねれば自ずと求められる技は変わる。外国勢はパワーがあるから、といった単純な問題では片付けられない課題があることも忘れてはならない。近年は日本ツアーのコースセットアップも変わってきている。選手の技術力が上がっているのは、間違いない。次は、対応力が上がってくれば、第2の渋野がいつ生まれてもおかしくない。(文・高桑均)

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