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見ごたえあった最終組の戦い 緊迫の優勝争いで見えたそれぞれの“想い”【辻にぃ見聞】

見ごたえあった最終組の戦い 緊迫の優勝争いで見えたそれぞれの“想い”【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年11月5日 12時00分

フェアウェイからのセカンドショットでは、「ピンに近い方がいいと思いました。勝負の時には挑戦しないといけないので」と3番ウッドを握り、“刻む”という選択肢を捨てたジエ。このショットは右に外れバンカーのアゴ付近に落ちたが、貪欲に勝利に向かう気持ちを象徴する場面となった。

「特に今は『少しでも多く稼いで2位との差を広げたい』、という強い信念を感じます。当然優勝が一番だけど、勝てなくても自分の状態のなかでベストの順位であがるという、執念はすごいですね」(辻村氏)

前半は勝負所のパターがわずかに外れ、鈴木にドンドン差を広げられた。しかし、ジエは「9番のボギーは痛かったですけど、そのおかげで、今の自分のパットのレベルが分かったので、その後参考にしていきました」とそこから猛追。あの終盤の熱戦を生んだ。

先週のマスターズGCレディスで、小祝のキャディを務めた辻村氏は、最終日にジエと同組で回った。「その時、パットが一筋外れる場面をけっこう見てきた。そしたら今週すぐにパターを替えてきましたね。1つ決めて、イメージがハマってくると、グリーンの読みも良くなるのでしょうか。そこから立て続けに入れてくるのは、ほんとうにすごい」。ジエの底なしともいえる実力に、辻村氏も驚きの声だ。

■“心・技・体”のバランス整った小祝…チャンスはまた来る
そして2打差の3位に終わった、“愛弟子”小祝には「あの戦いを肌で感じることができたのは、いい経験になる。この経験が次の技術を生みますからね」と激励の言葉をおくった。

小祝自身は、「50〜100ヤードの精度と、しびれるパーパットをしっかりと決めるところ」に2人との差を感じたとラウンド後話した。そして惜敗ながら、「5打くらい差をつけられた気分です」と本音をもらした。

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