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米国?日本?畑岡の決断と渋野の今後【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

米国?日本?畑岡の決断と渋野の今後【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2019年10月8日 19時15分

日本のトップ2の今後はどうなる?
日本のトップ2の今後はどうなる? (撮影:村上航)
「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」に続き、「日本女子オープン」でも圧倒的な強さを見せつけた畑岡奈紗。その強さが、日頃プレーしている米ツアーで磨かれたものだということについて異論をはさむ者はいないだろう。米国でプレーすることの意味はどこにあるのだろうか。

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日本の女子ツアーも人気が高まり、若い有望な選手が次から次に出てきてレベルアップしているのは間違いない。3月初めから11月末までのシーズン中、休みなく試合が行われ、賞金も年々上がり、ギャラリーも多い。移動が多いといっても、日本国内のこと。試合が終われば自宅に帰れることも多い。国土が広大なため何週間も遠征続きとなる米ツアーのようなことには滅多にならない。自宅が遠い場合や、経費を節約する場合に限られる。“職場”としての環境は比較的整っている。

しかし、高校3年で日本女子オープンに優勝すると、畑岡は米ツアーで戦うことを選んだ。1年目には何もかも違う環境の中で生活そのもので苦労し、自分のスイングを見失い、泣きながら母に電話をしたこともあると打ち明けている。それでも、日本ツアーではなく米ツアーを自分の戦いの場と定め、すでに3勝と結果を出している。日本ツアーはスポット参戦となっているが、その中で今年は4戦2勝。前述のようにこの2勝が公式戦タイトルだ。

意外に知られていないが、米女子ツアーのごく普通の大会は、それほどギャラリーが多くないのが一般的だ。男子のPGAツアーとは規模も全く違うし、華やかさも対照的だ。男子と女子の人気が逆転現象にある日本から行くと「ギャラリーが少なくて寂しかった」という感想を漏らす選手も少なくないほど。移動も含め、日本に比べると環境は厳しい。

しかし、広い米国の様々なコース、多くの種類の芝、天候を経験すること、さらに世界一を目指して世界中から終結した選手と毎週戦える環境は常にある。

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