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韓国では大トラブルに発展… “コース内撮影問題”根絶の具体策はあるのか? 【記者の目】

韓国では大トラブルに発展… “コース内撮影問題”根絶の具体策はあるのか? 【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年10月8日 12時03分

「選手として『どこで静かにして欲しいか』や、『観戦の楽しみ方』を理解してもらえる動画を、選手協力のうえで作成するのが、現実的に私たちができる策だと考えています」。こうすることで、「なぜ、カメラでの撮影が禁止されているのかを理解してもらう」ことを訴求することが狙いだ。

だが一方で、「難しい問題」と前置きしたうえで、「時代が変わっていることを、理解していく必要もあると思います」という考えも口にする。選手の立場としては、ギャラリーが増えているこの機会に、新規ファンの開拓など、さらに大きな渦を作りたいのは当然のこと。しかしそのなかで、マナーを守ってもらおうと躍起になりすぎ、あまりに厳しい取り締まりをすることで、「ゴルフ界だけ遅れをとってしまうのでは?」という不安も抱えている。それでも選手の立場として一番の不安は、やはりスイング中の予期せぬ“ノイズ”だ。「スイング中だけは、絶対に音を出すことはやめて欲しいですね。それは願いたいです」。こう強く訴える。

前述した男子のツアー選手権では、撮影エリアは17番パー4のセカンド地点とグリーンの間のフェアウェイ脇に限定。そこはセカンド地点から100〜150ヤード、グリーンからも80ヤードほどの距離があり、シャッター音が聞こえないため、実施に至った。もちろん、今の女子ツアーでは、撮影エリアに“一極集中”することも考えられ、十分な安全対策など講じるべきことは多いだろうが、例えば撮影解禁という方向に進もうとしたら、この方法は有効なモデルケースにもなりそうだ。

有村は『ギャラリープラザなどを利用して選手との写真撮影の場を設ける』という案も長年選手から出ている声として挙げた。やはりこれも、安全面や時間的な問題など考慮すべきことはあるだろうが、選手を撮影する機会が増えることは間違いがない。どんな対策案も、ベースにあるのはモラルとなるため“堂々巡り”になってしまうが、足踏みするだけでなく、可能なかぎりトライ&エラーを繰り返してみる姿勢も求められる。

女子オープンの会場では、『携帯電話での撮影はやめてください』というギャラリー整備にあたるボランティアの声が毎ホールのように響いた。これが過熱し、制止する側もナーバスになると“別のトラブル”に発展するのではという不安も覚えた。さらに、ただ観戦を楽しみにしていた大勢のギャラリーが窮屈さを感じてしまったら…、盛り上がりを見せる現状に水を差すことにもなりかねない。協会、主催者、運営、選手、そしてギャラリー。それぞれの“妥協点”はどこにあるのか? そして何よりも、わずかな人の身勝手な行動が、大問題につながることなどないよう願いたい。(文・間宮輝憲)

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