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「実はショートゲーム巧者」 イメージと違う柏原明日架のスタイル 今回は勝因を“本人と討論”【辻にぃ見聞】

「実はショートゲーム巧者」 イメージと違う柏原明日架のスタイル 今回は勝因を“本人と討論”【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年10月2日 12時38分

1ラウンドあたりの平均パット数1位。リカバリー率5位、サンドセーブ率2位、3パット回避率5位と、グリーン回りのスタッツはツアートップといっても間違いない。「小さいものの練習量が圧倒的に多い。イージーチップがうまい。あそこ(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン)のコースはお椀型のグリーンでそのお椀の上にカップを切るセッティングになります。だから、いいショットを打ってもグリーンからこぼれることがありますが、そこでのグリーン回りのセーブが出せたところ。そこが勝因です」(辻村氏)。

つまり、ショット合戦でビタビタチャンスにつけるコースではないところで、柏原のスタイルが強みを発揮したということ。グリーンの硬さが出て、いいショットを打っても止まりづらくなる。各選手がそこに苦戦する。そこでこそ、柏原の良さが出た。実は、その前の週の「デサントレディース東海クラシック」ではある会話がキャディとのあいだで交わされた。「ミスしたら自分で取り戻すから」(柏原)。その言葉の裏に、柏原の変化が見て取れる。

■手で上げていたスイングの改善が進み、明確なイメージが生まれた

「ショットについては課題があると思っていますが、改善が見られているのではないでしょうか。いちばんは、手で上げるのが少し改善されてきたことです」と辻村氏。柏原は、テークバックの段階で手首を折って上げる、いわゆる“手上げ”だったと辻村氏はいう。

この手上げの弊害は、「手で上げる人は、トップの位置がずれていると、また手で調整しないといけません。そして、ズレたまま下ろすことも起きます。でも、下半身、特に足で始動する人は、ぴったりとトップが止まり、あとはそのまま何も考えずにダウンスイングでクラブを下ろすだけ。身体とクラブの一体感を持ってあげる感じ」。すこしずつそこに向かってきているのではないでしょうか。

これに対して、柏原の回答はこうだ。

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