「フジサンケイクラシック」で惜しくも敗れた吉本も悔し涙を簡単に止めることができなかった。負けて泣くぐらいなら、勝って泣けよという人もいるだろう。しかし、一般社会で涙が出るほど悔しい気持ちを味わった人はどれだけいるのだろうか。泣くほど悔しいからこそ、頑張ろうという気持ちになるのではないか。もちろん、それだけの気持ちで戦っているのは黄金世代だけではない。上にも下にも彼女たちよりも強い気持ちの選手はたくさんいる。ただ、なぜか黄金世代にはそういう選手が多いのだ。
おそらく、数年後には彼女たちの中から米国女子ツアーに挑戦する選手が何人も出てくるだろう。そこにはすでに結果を残している畑岡もいる。今度は米国女子ツアーで黄金世代といわれるようになってほしいが、あり得ないぐらい高い壁が待ち受けていることは知っている。でも、彼女たちならその壁を乗り越えるんじゃないかという期待だけは持ち続けていたいと思う。(文・山西英希)
