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名勝負を制した原英莉花の裏で 泣いたのはプロ、淡々としていたアマ【記者の目】

名勝負を制した原英莉花の裏で 泣いたのはプロ、淡々としていたアマ【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年6月4日 07時01分

18番グリーンですでに…
18番グリーンですでに… (撮影:鈴木祥)
初優勝が嘱望されていた20歳・原英莉花が、2ホールに渡るプレーオフのすえに念願のタイトルを手にした。プレーオフまで進出し最後まで原に食い下がったペ・ソンウ(韓国)、8番ホールでワンオンイーグルを奪った河本結、ベテランのような粘りのゴルフを見せたアマチュアの古江彩佳らを抑えて、歓喜の瞬間に酔いしれた。

原英莉花の“貴重”な涙【フォトギャラリー】

いつもは明るくておどけたところもある原が、表彰式の場所に移動するまでに、「(ギャラリーに)“おめでとう”といわれて鳥肌が立つとともに込み上げてきて…」と涙を流したことは特に印象的なシーンだった。間近で見ていた原の母親が「今日の戦いは相当気持ち的にきつかったと思います。それでもあの子が泣くとは思いませんでしたが…」と言うほど珍しい姿。まさに死闘と呼ぶにふさわしい戦いだった。

その裏で同じく涙を流したのが河本だった。いや、表舞台で、といってもいいかもしれない。18番グリーンでパーパットを入れたときには、すでに泣き始めていたのだから。

「悔しさが込み上げた。めっちゃショック…というよりも自分への怒りですね。12番ホールで風を読み間違えて入れちゃいけないバンカーに入れてボギー。それを引きずってしまった。バックナインで伸ばせないのは自分の実力のなさ。自分に負けたことが悔しい」

ホールアウト後、一度トイレに立ち寄り落ち着いてから取材場所に現れたが、よっぽど悔しかったらしい。話している途中でもう一度涙を拭う場面があった。

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