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何かと話題の“パターの握り” 渋野日向子は順手でした…メジャー会場で調査&理由を聞いてみた【記者の目】

何かと話題の“パターの握り” 渋野日向子は順手でした…メジャー会場で調査&理由を聞いてみた【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年5月13日 19時51分

【順手】
昨季の平均パット数(パーオンホール)1位に輝いた鈴木愛は順手派。「ゴルフを始めた時から順手で、やっぱり感覚が一番合います。ストロークの矯正をしたい時にクロスハンドで練習をすることはあります。高校生の時に2年くらいクロスで試合にも出ましたが、結局元に戻ってしまいますね」。長年培ってきた経験を重要視しているようだ。

こちらもツアー屈指の名手・申ジエ(韓国)も、現在オーソドックスなスタイルを採用。「基本は順手で、米国にいた時はクロスハンドでした。その時は転がりに悩んでいたのですが、それも解消したので、日本参戦後に戻しました」。“あの”元世界1位のジエですら、色々と試行錯誤しているのは意外だった。

今大会で初優勝を挙げた渋野日向子も順手。現在、パーオンホールでの平均パット数で1位に立つ20歳のメジャー女王だが、元々は「パットが一番苦手だった」とか。そのため、師事する青木翔コーチが「まずはしっかりと基礎を固めて欲しかった。道具や握りに逃げずに、順手でストロークを作りたかった」というのが理由のようだ。

【クロスハンド】
2017年に1ラウンドあたりの平均パット数で3位に入った青木瀬令奈は、小学校4年時からこのスタイル。メリットについて聞くと「フォローが低く出るところですね!」と即答した。「左手でリードするからフォローが低く、長くなります。そうすることでフェースにボールが触れている時間が長くなり、真っ直ぐ重い球が打てます」。こんなメリットを感じながら、キャリアのほとんどをこのスタイルですごしている。

今季初優勝を挙げた河本結もクロスハンド。その理由は「パットは思いつめない方がいいので、入らない時は、その時に簡単だと思う打ち方にすればいいと思ってます。握り方は“お薬”みたいなもので、『いいパット打ってるのに入らない!』ってふさぎこまないよう、気分転換で色々やっています」というもの。メンタル面で追い込まないよう工夫している。

ちなみに昨年の全英覇者ジョージア・ホール(イングランド)は、10年間この握りを貫いているのだとか。理由はシンプルに「もともと左利き」だから。「左手がリードする形になるから振りやすい」と、その感覚を明かした。そういえば青木ももともと左利きだったな。また「フェースを上から入れたいと思っていたのですが、下から入るクセがあって、その改善のために勧められました」と話したのが田中瑞希。男子の嘉数光倫や佐伯三貴のアドバイスもあり、最近順手から変更したそうだ。

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