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いつから開始?女子ツアーのホットワード“インターネット配信” 7年間配信を続ける大会は今何を思う?【記者の目】

いつから開始?女子ツアーのホットワード“インターネット配信” 7年間配信を続ける大会は今何を思う?【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2019年3月26日 12時01分

LPGAがどのタイミングでインターネット配信を行うかは現時点で不透明で、小林会長も進ちょく状況について「鋭意作業中」と語るにとどめている。今シーズン中の開始を目指しているようだが、では、ここから急激な進展があったとして、“決定→即導入”ということは可能なのか? 佐草氏に聞いてみると「現時点でどこまで進んでいるのか、正確なことは私にも分からないけど」と前置きしたうえで、こう見解を示した。

「物理的には可能だと思います。ただ、この大会で行っている規模のものをやろうとしたら、まずスポンサーやテレビ局も含め、大会ごとの調整が必要。撮影地点の下見や解説者のキャスティング、予算の問題などクリアすべきことは多い」

また“見せ方”についても言及する。「ゴルフは、視聴者も実際にプレーし、知識欲も出てくるスポーツ。ゴルフ場、技術、ギア、スイング、そういったものを頭でも楽しめるように工夫をしています」。例えばTポイント×ENEOSゴルフの放送では、『スロー&ズーム』と呼ぶ手法にこだわりを持つ。プレーをスローで見ることができ、選手の表情やライの状況などをズームで撮影。それを解説者がその都度説明し、視覚、知識という両面から、ゴルファー心理に訴える放送が心がけられている。

この他にも、スコア速報機能や、弾道が線で表示されるプロトレーサーなどを導入。特にこのプロトレーサーは、後方だけでなく、女子ツアーでは初という横からも可視化できるものを使用し、テレビ中継さながらの放送を実現している。当然ながら、視聴者の心をつかむためのプロデュース、ディレクション、プランニングも重要となり、それは経験に裏打ちされる部分も大きい。

「すべての大会で配信を行おうとすると、同じような放送が続いてしまうことも考えられます。“金太郎あめ”のように均一になるのではなく、大会ごとにオリジナリティあふれるもの、違いがわかるものになるといいですね。それは開催地の特色を少し織り込んだ映像にするなど、ちょっとした工夫で可能になるものだと思います」(佐草氏)

無料でライブ映像が見られるとあって、今大会のネット配信に対するファンからの評判は良好。以前、大会でアンケートを取った際に出た、ファンの2大不満、『生で試合を見ることができない 』、『決まった選手しか映らない 』というものの解消にもつながっている。

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