終盤の15番。勝負どころで6メートルのバーディパットを決めた鈴木のパットを見て、「鳥肌が立ちました」。スネークラインをジャストタッチで沈める一流の技を目の当たりにし「衝撃」を受けた。それでも新人プロは、驚きだけに終わらせず、今後の試合に生かす構えだ。
やるべきは、「練習あるのみ」。強風の中でのプレーで4アンダーをマークした鈴木に近づくためには、歩みを止めるわけにはいかない。「今までで一番、もっと強くなりたいと思いました」と振り返った夢の時間。日課とする夕暮れのパット練習時間が、これでさらに長くなるのは必至。負けの悔しさを忘れることなく、夕暮れから一歩ずつ日向の女になる。(文・高桑均)
