百戦錬磨の申ジエ(韓国)もこのホールでつまずいた。2打目の残りは165ヤード。それでも手にしたのは5番ウッドだった。前日は8番アイアンだったのに、である。それでも「いい感じで飛んでいった。近くに行くな」と思ったら…。「20ヤード前にありました。全然寄らなくてびっくりしました。違うコースに感じました」。結局そこから寄らず入らずでボギー。首位を走る比嘉真美子の背中が遠くなった。
一方、2位以下に7打差の単独首位に立った比嘉はこのホールでパーセーブ。残り176ヤードから4番ユーティリティでグリーン右手前のバンカーへ。そこから2mに寄せてパーとした。それでも「10番ホールが一番難しかったですね」という。
唯一バーディを奪ったのは葭葉ルミ。「残り138ヤードからアゲインストだったので7番アイアンで打ちました。8mくらいのバーディパットで打った瞬間、みんなが“え?強くない?”という感じだったのが入ってくれました」と値千金のバーディ。「あのホールのティショットは本当に飛んでいました。今日一番良かったショットだと思います。アゲインストだったので力まないように打ったのが良かったですね」と笑顔で振り返った。
明日の天気は曇り時々雨。風向きは北の風のち北西の風の予報となっており、いつもの風向きとなる予報だ。(文・秋田義和)
